ライナーノーツ後記。
今日、仙台にあるタワーレコードに行って来た。
友人が新譜を出したのでそれをゲットしたかったのと、自分のアルバムもあるかなぁ〜って。笑。
そしたら、何と言う偶然。たまたま店内でファンの方に声をかけられた。
その方は、今はお仕事でフィリピンに住んでいて、今回帰国の際にアルバムを出る事も知っていたので、今日買いに来たんです、と。
フィリピンで、よく「ふるさとサイレン」聴いてます、って。
嬉しくてありがたくて、何と言ったらいいか。ありがとうございます。と何度も言って別れた。
わたしはとても恵まれているんだと思う。
夢に夢をみていた、まだデビューもしていなかった10代の頃。
いろいろな出会いが重なって幸運にもデビュー出来た20代のあの頃。
この年になってまだ歌っている自分を想像出来ていただろうか。たぶん、想像出来ていなかった。
目の前にあることを必死で追いかけ続けてた。
ただ音楽が好きで、ここまでやってきて、今も続けているけど、正直、別のかたちで音楽と携わって行く道を真剣に考えた事は何度もあって、ほんとうのことを言えば、今も心の中には常に迷いがある。
それでも今も自分で歌い続けているのは、震災からの出来事が、自分にとってはとても大きい。
そして、新譜を楽しみに待っていてくれる人がいるって事が、何よりの力なのです。
まわりの愛ある人たちが、背中を押してくれるのも、本当にありがたい。
毎回、1枚1枚、特にアルバムは、これが最後かもしれない、という気持ちで全力で作って来たけど
今回、今、この作品が作れたことに、とてもホッとしています。
スローペースな自分の歩みをいつも待っていて下さる皆へ。
心からのありがとうを。
このアルバムが、皆の日常がより楽しくなる為の、ライフ上のBGMになってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
そして、浅田信一さんを始め、関わってくれた製作陣全ての皆へ、心からのリスペクトと感謝を。
一瞬のきらめきと共に消えてゆく 時間旅行をしているかのようなわたし達。
確かなものなど、あるようで、ない。
それは過ぎ去ってみればきっと泡のような日々。
それだからこそ輝く、愛すべきうたかたの日々を わたし達は生きている。